ロマンス小説の七日間

明るいタッチの軽い話だったのでひょいひょい読めました。
軽いけど、主人公のあかりの翻訳(捏造?)するロマンス小説とあかりの現実の恋愛が同時進行するという、一度で二度美味しいなかなか凝った内容になってます。
読み始める前は間に挟まってるロマンス小説がうざいかも……とか思ってたのに、最後はどうなるのか気になっちゃったりして。
今回の主人公のあかりと、「格闘する者に○」の可南子がちょっとカブってた気がしないでもないけど、ああいう性格、大好きなんでそれはそれでイイ。
しかし三浦しをんさんの描かれる恋愛は、単純なハッピーエンドでは終わらないのですね。
男女間の恋愛はいつだってリアルで、男たちの恋愛(或いは友情)は、少女漫画やファンタジーのように切なくて美しい。
でも分かるような気がする、とても。