入院の日々

昨日報告までに書きましたが、無事帰って来ました。
4日間の短い入院期間でしたが、手術後の動けなかった数時間を除くととにかく暇で暇で……。
持って行った本も読み終わってしまって、家族に別の本を持って来てもらったくらい。
一日中ベットに寝てぼんやりしてればご飯が出てくるし、11時前に寝るなんてことも、ここ何年もやってないような気がする。
テレビも新聞も見てなかったら、すっかり世間に置いてけぼり。
ホリエモンが選挙に出馬してることすら知らなかったし!
しかし、4日間もPCに向かわなかったお陰で肩こりがすっかり治った。
やはり私の肩こりの原因はコレだったのか。
まあ、健康的でよい生活でしたよ。
ただ一つ困ったこと。
ベッドとせいぜい売店を往復するような生活のお陰で、退院前より1キロも体重が増えていた!!!
ちょっと大問題です。
いない間に溜まっていたメールとか、今から整理しなくては。



それからそれから、もし同じような症状でお悩みの方がいらっしゃった時の為に詳しく病名も挙げて書いておこう。
これから以下は詳しい症状や状態を書いていくので興味のある方だけどうぞ。



私が今回治療を行ったのはWPW症候群*1という心臓の病気です。
日常生活にはほとんど影響のないレベルのものだったのですが、時々発作のような症状が起こり、特にストレス、睡眠不足、身体が疲れを感じている時なんかは発作が頻発しているような気がしました。
発作は中学生の頃から起こっていたし、病名も把握し日常生活には左程影響がないことが分かっていたので、それまでは特に気にもしていなかったのですが、仕事が忙しかったある時期に発作が短い期間で頻発し、更に発作の起こる時間も以前に比べかなり長い時間になってきた気がしたので心配になり受診、先生から発作を治すにはカテーテルアブレーション*2による治療しかないことを説明されました。
特に女性は妊娠によるホルモンバランスの変化で発作が起こりやすくなることがあるらしく、しかし妊娠していれば薬で発作を止めることも出来ないので少しやっかいだという話をも聞き、そういうこともあるならば、時間の余裕もある体力もある今のうちにやってしまおうと入院を決意しました。



入院先によって差はあるでしょうが、入院期間はだいたい3、4日程度で済むようです。
私も手術が終わった次の日に、「別に今日退院してもいいですよ」と声を掛けられたくらい。まあ、退院の準備も整ってなかったので断りましたが。
手術前日に入院、翌日手術を行い、時間は2時間前後、手術後6時間もすれば歩けるようになります。



カテーテルは両太ももの付け根、それから首の三箇所から。
なのでその部分に部分麻酔を行います。
なにが痛かったって、その麻酔が一番痛かった!
はっきり分かんないけど、多分片足に2,3本は打たれたんじゃないでしょうか?



治療中も意識はしっかりあります。
今自分の足に流れてる暖かいものはもしや血液? ってな感じです(笑)。
始めに片方の太ももと首からカテーテルを通して、一体心臓のどの部分に問題があるか調べます。
先生の声に合わせて自分の心臓の動機が早まったり、収まったり。なんだかヘンな感じです。
それでデータを採って心臓の悪い部分を発見。
私の場合は、案外早く見つかったようで、早速今度は反対側の太ももから今度は治療のためのカテーテルを挿入。



カテーテルから熱を通してる間は、気のせいかも知れないがちょっと熱い気がしました。
別にだから痛いとか、そういうのは全くないんですけど。
カテーテルによる治療も、やっぱり思ったよりも早く終わったみたいで、当初2時間と説明されていた治療時間が、私の場合は1時間半で終わりました。



術後もそれほど大きな痛みを伴うこともありませんでした。
6時間じっとしてろってのが辛かったですが、6時間後はすっかり元気でウロウロしてたくらいですから、それほど大袈裟なものではありません。



そうは云っても、カテーテルによる治療は失敗すれば心臓に穴を開けたり大事な部分を焼ききったりして、大変なことにもなり兼ねない治療です。
カテーテルの治療を多く行ってる信頼できる病院を受診することが大切のようです。
こちらで年間30件以上カテーテル治療を行っている病院を紹介しているようなのでご参考にどうぞ→



まあ、こんな感じで元気に舞い戻って来た訳です。
そして気づけば前回の更新から一ヶ月も過ぎてたのですね。
そろそろなんか考えねば。
ガンバリマス。

*1:心臓自身には何らの異常がない人が、特有の心電図所見を示し、しばしば発作性心頻拍症を起こし、またこれらの心電図異常が突然 正常化する興味深い例があることが1915年頃から知られていました。1930年、Wolff, Parkinson. Whiteという3人の心臓病研究者が、このような例を12例集め、その臨床所見、心電図などについて詳しく報告して以来、この疾患はこれらの3人の頭文字をとってWPW症候群と呼ばれるようになりました。詳しくはこちらのページをどうぞ→

*2:頻脈性不整脈に対し、心臓の内部へカテーテルを挿入し、頻拍の原因となっている異常興奮発生部位・異常興奮旋回路または異常興奮伝導路を高周波を用いて選択的に焼灼し頻脈性不整脈を根治する治療法