博士の愛した数式
- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2006/07/07
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感想は──原作読んでなけりゃ、きっといい映画だったんだろうけど。
なにが物足りなかったのかっていうと、原作を読んだ時のあの、あたたかい感じ。言葉がすっと降りてきて心をまるくしていく感じ。
確かに映画にもあたたかな雰囲気は流れてたけど、底が少し浅い感じがして……なんでだろう? 博士と家政婦さんを繋ぐ絆みたいなものが、もう一歩描ききれてないような感じがあったからかなぁ。
少しだけ説教くさい感じが、鼻についたし。
博士も、寺尾聰はなかなかいい感じだと思ったけど、いまひとつ博士の魅力を描かれてないような気がしてしまった。割と普通の人だったのでがっかり。原作の博士はもっとずっとキレイで純粋でまさに孤高の素数のようだったから。
原作と比較しなければ、素敵な映画な気はします。
惜しいよなぁ。
- 作者: 小川洋子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/11/26
- メディア: 文庫
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