相談しましょ。

二週間前に職場に入ってきた新人のAちゃんは、それはそれはアイドルのようにカワイらしい容貌をしている。10人が10人、間違えなく彼女をカワイらしいと云うだろう──って、そんな感じ。
しかし、なんというか……ちょっと不思議ちゃんで、更におとなしめなところがコワイお姉様方にいじめられそうな感じ。実際彼女に対する風当たりの冷たさも、端から見てて感じないでもない。
私はというと、『カワイイ子には無条件に優しく!』というのが信条*1なので、残念ながら彼女は私の好みではないのですが、それでもやっぱり親切にしてます。


さて、そんなAちゃんとたまたまお昼が一緒になりました。
当たり障りのない会話の中でAちゃんが云います。
「コバトさんはバレンタイン誰かにチョコレート贈ったりしないんですか?」
「え、チョコレート? いやー、自分に買おうって思うくらいかなぁ。去年も結局自分用だけだったけど」──なんていいながら、どこのチョコレートが美味しいかなんてことをひとしきり話した後にふと気付く。
あれ、これはもしかして同じ質問を自分にぶつけて欲しいとか?
試しに云ってみる──「あの、Aさんは? 誰かいるの?」
「えっと、まあ……いるっていうか」
ああ、やっぱりだ。
「実はずっとコバトさんに相談したくて、今日チャンスかなって思って」
これは完全に予想外。ちょっと動揺してみたり。
「へ? ええ? 私に?!」
そのまま恋の相談が始まっちゃった訳なんですが、なんで私なんだろう? 出会ってまだ二週間だし、彼のことを知ってるわけでないし???
深まる謎はそのままで、とりあえず昼休み一杯お話は聞いてあげました。


そして相談内容も、ここには書けないけど結構謎な感じだったりして。
カワイんだけど、ホント不思議な人だよなぁ。

*1:なに、その信条?! でも、私をよく知ってる人は納得すると思います。