父の夢

数日前にソウルで起きたゾウの暴動事件をご存知でしょうか?
公演団のゾウ6頭が逃げ出し町中でおお暴れした事件なのですが、ようやくご用になったゾウが人間に連れ戻されるシーンを、偶然私と父はテレビのニュースで目にしました。
ゾウは目の横を怪我したようで出血しており(多分ショウウィンドウに突っ込んだりしたから)、動物好きの父と可哀相だね〜、なんて話しました。
そして今朝、起きてきた父の云うことには──


「ゾウの夢を見たぞ」
「は? ゾウ?」
「この間のニュース覚えてるやろ? そのせいやろうと思うんやけどな。ゾウの鼻が木の枝の間に挟まって取れんくなったんよな」
「ほお、鼻が」
「可哀相やけ皆で取ってやろうと思うんやけど、中々外れんでの、痛がって痛がって可哀相での〜。結局クレーンで動かそうってことになって、大変やった」
「そりゃあ、ご苦労やったね……」


っていうかさ、朝からえらくメルヘンな夢を見てんじゃないのさ、お父上。5●歳の男が朝からゾウさんの夢ってどうよ?
今更ながら、面白い人だよなぁ──って再認識してしまった朝でした。