蛍狩り2


当日は「ほたる祭り」というのをやってまして、会場に辿り着いてしばらくは、たこ焼き食べたり鮎の塩焼きを食べたりしながら蛍が出る時刻を待ちました。今日は風が強いから──なんてことをあちこちで云ってるから、ここまで来たのに蛍見れなかったら哀しいなぁ、なんて思いながら。
20時を過ぎ、そろそろ蛍も出没している時刻、ゴールに向けて歩き始めます。


あの、私ホントに知らなかったんです! 蛍ってあんなびっくりするくらいに沢山飛び回るものなんですね!!
川の端にちょこちょこ飛んでるものかと思ったら、あっちの山の上にも、こっちの田んぼの傍にも、蛍が出てこないなんてそんなこと考えるのがバカみたいに、右見ても、左見ても、上見ても、下見ても、蛍、蛍、蛍で、私が想像してたものよりもずっとずっと広範囲に沢山飛び交ってて、蛍の為にそうしてるのでしょう、川の傍の一本道は街灯も家の光もなく、自分の足元さえ見えない暗闇の中で、信じられないくらいに無数の光。
あれがベストコンデションじゃないなんて、じゃあ風もない蒸し暑い夜なんて、一体この辺はどうなってるんだろう? だって、蛍を一度もまともに見たことない私には、今日の蛍で一生分の蛍を見ちゃった気さえしたというのに!


今日はホントに貴重な体験をさせて頂きました。
ゴトゴトと、お尻の痛くなりそうなワンマン列車に2時間も揺られて頑張ってやって来てよかったって、心の底から思ったくらい。
来年も来ようって、何度も何度も帰りの電車で云い合ったりしました。