姑獲鳥の夏見てきました

姑獲鳥の夏」見てきました。


こういった映画を見に行くときは、納得のいく出来栄えを期待して行くと大抵裏切られてしまうので、期待度は20%かな? って感じで、かなり低い数字を見積もって出かけました。
感想としては、覚悟してたほど悪くなかった。
万人に「面白かったぞ!!」と勧める程でもないけど、見てみようかな? って人がいれば、「悪くないんじゃない?」とは云えると思う。
割と忠実に原作を再現しようとしている感じがしたし、あの映画全体のおどろおどろしい感じはよかった。ヘンに安っぽい感じもしなかったし。
原作の面白さを100%伝えることが出来てたのか? ってなると、それはあの厚みを2時間程度で表現しろって、そりゃ無理でしょう! って話なんで、仕方ないと思います。



キャスティングについては、なんにも云うまい。自分の中にある京極堂や、関口や、榎さんや、木場修を文句なしで実演なんて絶対に無理だもの。
でもちょっとだけ云わせてもらえば、木場修はもうちょっとタッパがあればなぁ……って。
で、これはキャスティングって云うよりも、演出に近いことなんだろうけど、榎さんがちょっと大人し過ぎやしないか? って気がしました。
あれじゃあ、ただのちょっと変わった人? うーん、もしかしたら変わった人にも見えなかったかも知れない。割とまともな受け答えしちゃうんだもの。あれじゃあ、榎さんじゃないでしょう!
ああ、そうだ。私の中で、この映画の唯一これだけは許せんってダメ出ししたくなるところはココかなぁ。
阿部寛でも構わないからさ、もっと榎さんはトリッキーに仕上げてくれなくちゃ、だわ。
確かに、姑獲鳥の榎さんは、最近の榎さんに比べれば人とまともに会話出来てるんだけどさ(笑)、それでもさ、あれじゃあ榎さんらしさが微塵も感じられない。
ああ、せめて最初の登場に襦袢くらいは着せて欲しかった……。
阿部寛に襦袢じゃあ、ちょっとコワイかな(笑)。



そしてこの映画で何よりも注目すべき点は京極先生ご自身です。
京極先生、こういうのよく出てらっしゃるから、今回もきっとどこかに顔を出されているのだろう、とは思ってましたが、あんな形で登場してるとは!
ちょっと笑っちゃった。