キサラギ

うわ〜、失敗した! 映画館で見ればよかった。




なんとなく借りたDVDだったのですが、見てビックリ! 最近見た映画の中で一番オモシロかったかも。マジで。


これってフーダニットの形式を踏んだミステリーだったんですね、見るまでそんな知識すらありませんでした。
突然犯人探しが始まった時には、え? なに? そういう展開なの? なんて驚いちゃいました。


(以下少々ネタバレ気味)
最初の展開で材料バラ撒いておいて、犯人探しが始まった途端そのひとつひとつがキレイに繋がって行っちゃう。
その気持ちよさ。
読めた展開もなかったことはないですが、これでもかと繰り返されるどんでん返しがまた気持ちいい。
更に感動的なのは狭い部屋一室のみで全てが始まりそして終わっていくってところです。
笑いも、怒りも、悲しみも、喜びも、全部ちっちゃな部屋に詰まってるわけです。
お金掛けて色んな所でロケしなくても、オモシロいものは十分作れちゃうんですね〜。


謎解きの結果は、確かにそこにいる人たちにとって都合のいいものであって、真実ではないのかも知れません。
でも、それでいいんじゃない。真実なんて、どうせ解釈の違いで幾らでも形を変えちゃうものだし。
私はあの5人が到達した回答を、とても素晴らしいと思いました。
みんなが救われ、そしてミキちゃんすらも救われてるし。


だから最後の宍戸さんに関してはいらないんじゃないかなーって、思っちゃったりしないでもないですけど。
ま、ああいう映画を作る人だ、あの程度のお遊び、したくなる気持ちは分かります。


とりあえず思い切り笑って、驚いて、涙して──お腹一杯です。ごちそうさまv