猫丸先輩の空論

猫丸先輩の空論 (講談社ノベルス)

猫丸先輩の空論 (講談社ノベルス)

猫丸先輩の名(迷)推理、楽しく堪能させていただきました。
「水のそとの何か」みたいな感じが、特に猫丸先輩っぽいなと思いました。
猫丸先輩のシリーズの場合、その推理(推測?)が正しいかなんて大した問題じゃないんですよねー。ただ謎の解釈の仕方を披露して、すっきり納得出来ればそれでいいという。
たまに、うーん、それはどうかな? って思わない回答がないでもないんですが(笑)。


いや、ところでその猫丸先輩なんですが、ちょっとココにきて微妙にキャラが変わってるような気がするのは私だけでしょうか?
読んでる途中微妙に違和感を感じて「日曜の夜は出たくない」を引っ張りだして少し読み返してみたのですが、やっぱり微妙に受ける感じが違うんですよねー。
東京創元社から出てたシリーズの頃は、もっと……なんだろう? 暗い部分を抱えてたっていうか、明るい表の面だけじゃなく裏の部分もあるような人だと認識してたのですが、ここ最近どうもただの明るい奇人みたいな感じで、そこがちょっとだけ不満かも。
そう云えば髪をかき上げる仕草が「空論」には何度も出てたけど、そういうのも、前はなかった気が……キチンと調べてないんですけど。
どうしてなんでしょうねぇ? 講談社の方針なのかな?


<<参考>>
日曜の夜は出たくない (創元推理文庫―現代日本推理小説)

日曜の夜は出たくない (創元推理文庫―現代日本推理小説)