無事帰りました。


先日ココに書いた通りに、12日、13日と静岡に行って参りました。
旅行目的ではなくて祖母が静岡でちょっとした用事を済ますための付き添いだったため、のんびりゆっくりという感じではなくて、なんだか慌ただしい二日間でした。


一日目は静岡へ向かうには朝一になる新幹線に乗り込みました。
福岡から静岡まで5時間近くの時間を要するため、それでも到着は11時になりました。
その日は一日かけて用事を済ませ、旅館に到着したのは17時近く。
向かったのは熱海の旅館です。
熱海に行ったのは初めてです。
どことなく大分の別府に似てる気がしました。海のすぐ傍だとか、古くて懐かしい感じのするところとか。


私も疲れてましたが、祖母はそれ以上に疲れていて、到着早々ふたりで露天風呂へと向かいました。
平日のど真ん中といこともあって、旅館は思ったよりも空いていて、その時露天風呂にいたのは私と祖母のみ、貸しきり状態で眼下の熱海の海と夕暮れの空を堪能。
お陰で溜まっていた疲れもほぼ回復しちゃいました。


風呂の後は夕食。
お部屋での食事ではなくて食事処で集まっての食事だったのですが、丁度私たちの後ろのテーブルに着いたカップル、入ってきた瞬間から、なんだか年の離れたカップルだなぁ、って思っていました。
女性の方が明らかに年上で、どうも夫婦には見えない。しかも、テーブルに着いてからの会話が男性のほうが敬語なんです。
おお、温泉と不倫かぁ……。これに殺人事件でも起これば立派なサスペンスものになるけど──とか、不謹慎なことを考えつつ、一体ふたりがどういう関係なのか、かなり失礼な詮索を始める。
最初は会社の同僚かなぁ、と思ったのですが、女性のほうがどうもそういうタイプには見えない。少し派手な感じで、とすると、男性の行きつけのスナックとかかなぁ、なんてことを考える。
途中女性の携帯に電話がかかってきて、会話から推測すると、どうやらある人がその女性の携帯に何度か電話をしたらしいのだが電話に出てもらえず、電話の相手の携帯の方に、女性がどこにいるのかという連絡が入った、てな感じのことだった。
電話を切って男性が云う。
「○○さん(女性の携帯に電話をかけてた人)って、店によく飲みに来る人ですか?」
「うーん、時々」
答える女性の後ろで──おお、ビンゴ! と心の中で手を叩く私。ホームズ張りの名推理!(←?)


食事を終え今度は内風呂ゆったり。
部屋に戻ってテレビを見ながらうつらうつらして、寝る前にさてもう一度露天風呂へ。
旅館の人に、夜景がキレイですよ、って云われた為。
その日は残念ながら雲が多くて星が見えなかったけど、街の明かりを眼下にゆったり浸かる風呂はなんとも云えないものがあります。
長風呂は疲れちゃうのでほどよいところで切り上げて、その日は疲れてたせいか結構早い時間に就寝しました。


次の日、早く眠ったせいか6時に目が覚めた私は、再び祖母と連れ立ってお風呂へ。
すっきりさっぱりの目覚め。
祖母の用事がスムーズに終わった為、万が一にと思っていたその日一日のスケジュールが空いてしまった。
ウロウロするのも、祖母を連れてではちょっとツライ。
考えた末、「伊豆シャボテン公園」に行くことにした。

私がチンパンジーのアスカちゃんを見たかったのですが(笑)、まあ、祖母もチンパンジーショウは楽しめるだろうし園内で半日を潰すことも可能だろうと思って。

さて、平日の「伊豆シャボテン公園」は空いていた。
それでもアスカちゃんのショウには団体旅行客が訪れたりして結構な盛況振り。
[:]
やっぱりテレビに出てると知名度が違うのか。
アスカちゃんは思ったとおりにカワイかったけど、やっぱりあそこまで出来るようになるのは色々大変なんだろうなぁ。
お兄さんの云う通りに一生懸命なアスカちゃんは、ちっちゃな子供を見ているようで*1、胸がきゅんとなる。



お客さんも大喜び。どちらかというと、子供よりも大人のほうが喜んでる感じでした。


ショウを堪能したあとはのんびり園内見学。
驚いたのは、オウムや孔雀やリスザルなんかが放し飼いになってて、平気であちらこちらをウロウロしていること。
人懐こいリスザルは、祖母がバッグの中からおにぎりなんかを出すたびに、そっと隣にやって来て祖母の手許を覗き込むのだ。
なんだそれ、カワイすぎる!!
孔雀も我が物顔で横切って行くし、私の身長と変わらない大きさのペリカンは、写真を撮ろうと近付いたら自ら距離を縮めてくるので、頭からかぶりつかれるんじゃないかと思って、少しドキドキしてしまった。
フラミンゴなんかも、こちらは大きな網が張ってあるものの、中は自由に歩いて見学出来るので、柵もなにもない状態の近距離で眺めることが出来ます。

とにかく、柵のない動物園なんて行ったことなかったので、*2ちょっとした感動。
私にとっては思った以上に楽しい場所でした。


祖母に疲れが見えてきたので、お昼過ぎに、予定より少し早くにシャボテン公園を後にしました。
帰りのバスは伊豆高原を通ったようですが、バスからの冷たい風があまりに心地よく、すっかり寝入ってしまった私は、どこをどう走ったのかほとんど記憶にありません(笑)。


JR熱海駅に到着し、お土産を買い込む。
時間がきたので新幹線に乗り込みました。またまた退屈な長い時間の始まり。
途中乗り換えの名古屋駅で駅弁を買っての夕食。
そこで買った駅弁がなかなかスゴくて、「名古屋名物これでもかっ!弁当」と勝手に銘々(笑)。
味噌カツきしめん、天むすにひつまぶし、名古屋コーチンに、そしてデザートにういろうまで! ここまで詰め込めば文句ないだろう、と云いたげな弁当に笑ってしまった。


疲労困憊で家に帰りついたのが23時。
布団に入って読みかけの空海さんの本を開いたのだけど、数ページも読まないうちに眠ってしまいました。
祖母を連れての長旅だったので無事に辿り着けてよかったよ、ホント。


それにしても、デジカメに保存してある写真を検めたら、90%近く動物しか映ってなくて、その半分がアスカちゃんだった(笑)。
ああ、私はアスカちゃんに逢いに静岡まで行ったんだった……と、思ってしまいそうな勢いの旅の思い出。

*1:もしかすると、子供よりも素直に云うことを聞く分賢いかも知れません。(笑)

*2:考えてみたらサファリパークも柵のない動物園だ。でも、あちらは代わりに人間が柵に入っているようなもんだし。